Case Studies & Interviews

成功事例
インタビュー

「あるべき姿に戻れて、心地良い。」
M&Aを通じて、自分らしく経営できる環境になりました。

「あるべき姿に戻れて、心地良い。」
M&Aを通じて、自分らしく経営できる環境になりました。

譲渡企業/投資先

なぜM&Aすることを選んだのか?

自分が許容できるリスクを超えてしまったことがきっかけでした。組織の拡大と共に精神面での異変を感じ、10教室規模になって身体がどうにも動かなくなった経験が何度か重なった時に、「あ、まずい」「このままだとお客様に迷惑がかかる」と思い、M&Aを考えました。

当時の自分には、組織の急拡大に対する運営経験が無いことに不安があり、連帯保証債務が膨らみ続けることへのリスクが重くのしかかってくる感じがありました。

創業時から会社のサービスを安定してユーザーに利用しつづけてほしいという想いがあったため、自分自身が経営リスクになっている状況を打破したかった。同時に、組織拡大についてのノウハウを得る目的も掲げました。

事業が順調に拡大する中で、何が起きていたのか?

私は元々パッションで動くタイプで、人に熱意を伝えるスタイルでチームマネジメントをしていました。創業初期のメンバーには上手く伝わっていた実感があったのですが、それ(3教室目)以降、4~10教室とメンバーが増え従業員との距離が開くにつれ、伝えることの難しさを感じていました。

その辺りから数字も伴わなくなってくるシーンもポコポコと出てきて、自分が現場(教室)に入っても運営ミスすることが起きました。
塾は1回の講習で失敗すると、その期通年に影響するため、初期は試行錯誤の一環として受け止められていた施策も、規模が拡大するにつれ、失敗した時の影響を重く考えるようになりました。

人間、ドツボにはまっている時は悪い方に考えがちで、個人で全ての借入を返さないといけなくなったらどうしよう、とネガティブな発想が頭を占めていました。子供が生まれ、家族ができた影響も大きかったと思います。

株式会社フォーカス 代表取締役 鈴木祐河氏

M&Aのゴールは達成したか?

初めは、M&Aしてしまうと、親会社の意向に沿わざるを得ないのかなと思っていました。
「サラリーマン経験があるから大丈夫です!」と伝えていましたが、内心不安はありました。

実際にM&Aした今、有難いことに「好きにやっていい」環境にあります。
本当に自分たちがやりたいことを目指して、それに向けてルールをしっかりと作っていれば、グループ会社が裁量を持って良い。自分も、「最低限ここはクリアしないとな」と気持ちが引き締まる想いがあります。理想以上の相手だったのかなと思います。

特に僕らの課題だった「組織を大きくする」というテーマについて、グループCOOが僕らには無い、とんでもない経験量を持っていたので、僕らのCOOを含めて話を聞かせてもらい、「こういう風に権限移譲させたらいいんだ」という要所を学ばせてもらっています。

最大の変化は?

それぞれのオペレーションに、トップと、フォローして行動できる人間を据える形にしたら、自分の意見が入らなくても、勝手に進んでいくようになりました。各チーム内でも「権限委譲していかないとスピード感遅いよね」と議論が闊達に起こるようになり、然るべき人間に権限がアサインされている。それが(8月のM&A後)10月~2月までに進んで、新年度(4月~)を迎えています。

今までは、組織というよりは、自分の想いの強さが起点になっていて、それを周りの人間が察して行動する形になっていました。
ワンマンではなかったつもりですが、自分に業界経験が無かったにも関わらず、自分を中心に(物事が)決まっていた構図でした。

M&A後は、そこから少し距離を置いて、本当にいいものだけを残して、それ以外は他の人間が自律的に進められるような方向性を宣言し、推進しています。

組織が変わったというよりは、自分個人のリスクが調整されて、余裕ができたので、俯瞰できる立場になったように感じています。

M&Aをきっかけに、自分のことを忘れて、経営そのものに注力したい、それが心地良いと考え始めたことが、変化の起点になっているように思います。
「目の前にいるお客様にちゃんと向き合えている自分」が心地良い。不思議ですが、自分らしいというか、あるべき姿に戻れた気がします。

株式会社フォーカス 代表取締役 鈴木祐河氏

インタビュー動画

Client reviews

お客様の声

Case1

譲渡契約書の読み合わせで、重要論点を発見頂けたことがクリティカルな点として最も助けられた点です。それに限らず、全体を通じて客観的・一般的な視点と、本件特有の視点とをバランスよく取り入れてご助言いただき、安心して最終契約に臨めました。誠にありがとうございました。
M&A業界全体として、セカンドオピニオンがもっと認知されるべきだと感じました。M&Aの検討初期段階からお力添え頂ければ、全体を通じてより心理的な負担が少なくM&Aを進めることが出来たと感じます。

提供サービス:セカンドオピニオン

月4回(1回1時間)の面談にて、進行中のM&Aについて、第三者の立ち位置からアドバイスしました。「案件を無事に進行させていきたい」との売主様のご希望を汲み、仲介会社の担当者の活用方法についてもアドバイスさせて頂きました。

Case2

ハードスキルがあり、仕事をやり切る胆力が心強かったです。また、細やかなコミュニケーションで常に配慮・共有をして頂けて、安心できました。

提供サービス:PMI

買い手企業向けに、PMI支援として3ヵ月間、100日プランを伴走しました。
クライアント企業と共に、対象会社(グループ会社)に常駐し、バリューアップに向けた経営指標の整理、現状把握、KPI計測の仕組化、利益創出のための施策の提案・実行などをいたしました。この時、対象業種のPMI経験はありませんでしたが、グループ会社の経営数値のとりまとめを幹部クラスと良好なコミュニケーションを取りながら行っていたことを見込んで頂き、ご縁を頂きました。

Case3

別のコンサルタントに依頼していたのですが、切り替えて正解でした。プロアクティブに動いてくれて、とても助かりました。 また仕事をお願いしたいです。 (P.S.この後、実際に追加の依頼とご紹介を頂きました)

提供サービス:資本戦略

事業計画(Excel)、事業計画書(PPT)、資本政策(Excel)を作成しました。 早期に納品物が提供できてしまったため、ボーナスタイムでオペレーション面のマニュアル作成も支援しました。
クライアント企業様とは週1回の打ち合わせにてを実施し、提案とヒアリングを行い、提供する納品物のブラッシュアップを行いました。これから事業を開始する前のペルソナ、顧客メリット、顧客獲得の経路をディスカッションしてパワーポイントに整理し、それを事業計画として顧客獲得のCPAや歩留まりなどKPIと利益までを数値計画に落とし込み、キャッシュフロー計画を作成した上で、必要資金の目途を見越し、出資を受ける際に持株比率をどのように推移させていくか、資本政策に落とし込みました。
事業の解像度が高く、判断のスピードが早いクライアント様であったことで、各資料作成が円滑に進み、最後は余った工数でオペレーション面の手当てを支援しました。